古書ノーボのブログ

本や店の話。

トンカ書店さんの話 その3

  みずのわ出版から出た出版物と言えば「 spin 」(スピン)が印象にあるけれども、それより少し小さな判型・作りは同じで2006年12月に出たのが「神戸の古本力」という本である。

 

  この本は神戸の古本屋の資料としても大変有用なのだが、元になっているのは同年7月の海文堂でのトークショーである。そこでトンカ書店さんの話が出てくる。

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 当時海文堂の北村知之さんがこのように紹介している。私はこのイベントに行くことができず、さらにこの本もたぶん海文堂で買ったはずだが、そもそももっと後でトンカ書店さんで買った可能性もないとはいえない。 私にとってなかなか大事な本なのだが、初めて来店したのはいつ頃かの参考にはならない。

 ただこれは次の本とのつながりでも興味深い。この画像の箇所の情報を元にしてトンカさんを取材したと『女子の古本屋』には書かれているのである。

 

女子の古本屋

女子の古本屋

 

 この本は発売(2008年3/25日発行)からそれほど日を空けずに買ったはずで、トンカさんのところ「も」載ってるという認識だった。読んでから店主がそんな人だったのか、と思ったのも覚えている。だからこの本を読む前に、少なくとも3回はトンカ書店さんを訪れていたはずである。当時同じ古本屋に月に何度も訪れることはなかったので、3回ということは少なくと3か月以上かかるはずだった。だから初めて店内に入ったのは2007年のうちということになる。さらによく読むと、著者が取材に訪れたのは2月の後半でネーポンのイベントをやっており、トンカさんが4月に旅行でしばらく店を休むという話も載っている。ネーポンは売っていなかったけれども、旅行に出られる前に来店した記憶はある(というより東欧の雑貨を売ってるのを見て旅先で買ったんだなと思ったのを覚えている)ので、結論として2007年3月あたりに私は初めてトンカ書店さんを訪れた、ということになる。