古書ノーボのブログ

本や店の話。

トンカ書店さんの話 その2

 街を歩いていてふと古本屋を見つけて入る、というのは至って理想的な形だが、残念ながらそうしたことは減る傾向にあるのではないか。最近来店されたお客さんとトンカ書店さんの話になり、その方は道を歩いていて偶然あの二階の窓に飾られていた懐かしい絵本を見、店に入られた、ということだった。それから足繁く来店されたそうなので、これを僥倖と言わずして・・・と多少うらやましく思う。

 2006年頃スマートフォンはまだ普及していないが、インターネットで調べた店に行くのは普通のことだった。だからその古本屋を行く前から知っている、というのは変わったことではなかったかもしれない。だが、トンカ書店さんは話題になっているので知っていた、という自分としては珍しいケースである。私がどこでそれを知ったのかという話をもう少し続けさせてもらうなら、海文堂書店にはもっと前から行っていたので、そこから情報を得た、という可能性もないわけではない。だが、やはり話題になっていた、という部分で食い違う。ネットで話題になって知っていたのでは、というのは当然推測されるところだろう。たまたま個人のホームページでその話題を見つけることはない訳ではなかったのだが、古書店の話題を匿名掲示板などで調べるということは、そもそもやっていなかったのでありえない。例えばサッカーの話題はネット上で情報を得る割合が多い(元々インターネットを利用するようになったのはマスコミではわからないサッカー関係の情報を得るためだった)が、古書店の場合はそうした手段をあまり取らなかったし、今もそうである。これは単に評判を調べる必要を感じないという理由による。

 結局どうやらマスコミから情報を得たようなのだが発信源がわからない、ということになる。わからない話ばかり続けるのもどうかと思うので、いつ初めて店に行ったか、という話に移りたい。

 私が初めてお店に入った時にはもうネーポンを売っていなかったと思う。はっきり断定できないのはこちらで飲食をしたことがないからで、私は見ていないけど実はまだ売っていたという可能性はわずかに残る。あとはそれが2006年中だったかもう2007年になっていたかで、単純に製造元のネーポンの販売終了が2007年2月までになのでそれ以降という推測ができる。ここでようやくあやふやな私の記憶だけの話でなく、資料のある話ができるようになるのだが、またそれだけで長くなるので次の話にしたい。